top of page
スタッフ 奥田 萌

旭川盲学校での素敵な体験


こんにちは。10月もあっという間に後半になりましたね。

私たちは、10月4日に旭川盲学校で演奏をさせていただきました。

大平まゆみさんは、東京の盲学校では何度か演奏をしたことがあったそうですが、

北海道ではまだ初めてのこと。

今回は、株式会社あいプランさんのご支援により訪問演奏にお伺いさせていただきました。

少しナーバスなお話しかもしれませんが、

盲学校というと、目が見えない子どもたちが通う学校、と

恥ずかしいくらいに単純に思っていたのですが

合併症など複合的なことから視覚障害になった子や、病気と共に生きるこどもさんが

多くいました。車椅子に乗っているこどもや、バギーに乗っている子。

不思議な気持ちになりました。私にとって当たり前のことが、当たり前じゃない。

でも、あの子達にとっては、当たり前のこと。

だから、なおさら思いました。

目に見えているものって、なんなんだろう、と。

さて、演奏をさせていただいたのは、体育館。

ヴァイオリンの形や、構造をわかりやすく、お話しさせていただきました。

演奏の様子はこちらから。

演奏終了後、校長室へ行くと、5年生の女の子がまゆみさんを待っていました。

彼女は全盲で、普段はあまり積極的ではないそうなのですが、担当の先生に

「まゆみさんとお話しがしたい。」と言ってくれたそうです。

『ヴァイオリンの音色が好きだった。』と言ってくれて、また来て欲しい。

そういって、学校の住所を忘れないようにと教えてくれました。

その子は、ご自宅も近いそうですが、学校の寮に寝泊まりをして、

洗濯をしたり、布団を敷いたり、洗濯物をたたんだり、布団をしまったり。

自立した生活ができるように、寮の担当先生が教えてくれているそうです。

そんな女の子のお話しに、まゆみさんが答えていたのですが、

まゆみさんは、今、喉の調子が悪くて思うようにお話しができずに、

言葉が詰まってしまって。そのとき、その子が

『声、どうしたんですか?』

と心配をしてくれました。

まゆみさんが

『最近、喉の調子が悪くて、うまく、話せなくて、ごめんね。』

というと、その女の子の顔がくもりました。

心配そうな顔つきで、、、、

『早く治ると良いですね。』

そう言ってくれました。

なんだか、普通のことなのに胸が詰まりそうで、

心がぎゅっと、苦しくなりました。

最後には、その子と指切りげんまんをして、帰りました。

ほかにも、後から校長先生に聞いたのですが、

演奏中両手をヴァイオリンを弾くように、または指揮をするように動かしていたこどもさん。

いつもは、体がほとんど動かないそうです。

そのほかにも、3歳の女の子は、初め耳を塞いでいたのですが、後半になって、

まるで”音楽”という形か"何か"をを探すように、手を音の方へ伸ばしてくれました。

まゆみさんは、とっさにその子の手を演奏している弓の腕に当てて、一緒に演奏しました。

学校を後にした私たちは、しばらく、今までに感じたことのない感動の涙が止まりませんでした。

演奏の機会をくださった旭川盲学校の皆様。

またぜひ、お伺いさせていただきたいと思います。

素晴らしい機会と学びの場をいただき、ありがとうございました。


閲覧数:405回0件のコメント
bottom of page