昨年12月に紋別のガリンコ号でクルーズコンサートをしたご縁で、
今回実際に流氷を見せていただくことになりました。
一昨日の札響定期演奏会の後、アシスタントの奥田さんと二人で
札幌を出発。紋別に着いたのは22時半でした。
さすがに疲れてはいたのですが、翌朝のガリンコ号に乗船。
身を切るような冷たい風とワクワク感で眠気も一気に吹っ飛びました。
デッキに立って動き出した景色を眺めていた私たちの目に飛び込んできたのが
岸壁に停まってこちらの方を見ていた大きな茶色い鳥!
なんと鷲でした!オオワシの若鳥だったのか、オジロワシだったのかは
わかりませんが茶色くふわふわに膨らんでいてとても可愛かったです。
奥田さんが写真に収めてくださったので、ご覧ください。
鷲に見送られていよいよスピードアップ。
風はますます冷たく痛くなっていきました。
浮いている氷の上に積もった雪の上に鳥の足跡を見つけました。
野生の鳥達の強い生命力にいじらしささえ感じます。自然って素晴らしい!
20分ほど経ち、やっと流氷群に到達。岸から離れて行くところを
かろうじて追いついたとのことでした。氷に囲まれ、
気温がまた一段と下がりました。二人ともスマートフォンの電池がなくなり、切れてしまったほどです。
美しい氷の色、海に浮かんでいる不思議な光景、信じられない寒さ…..全てが素晴らしく、
なぜか宇宙を感じました。自分は確かに宇宙の中にいることを実感しました。
これからは宇宙のために何かしたい、なんてとんでもなく大きな気持ちになってしまったから不思議です。
ほぼ1時間の航海で体の芯まで冷えてしまいましたが、
最高の経験をすることができて本当によかった。
リフレッシュ、という言葉では全然言い足りないくらい元気になりました。
この機会を与えてくださったK氏に心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。