東京旅行の帰り道、羽田空港での楽しみの一つが
本屋さんに行くことです。スーツケースを預け、
ヴァイオリンとバッグだけの身軽になると、
うきうきしていつもの本屋さんに向かいます。
これは羽田空港に限ったことではなく、仙台空港でも、
仙台駅でも、そしてもちろん新千歳空港でも同じこと。
何を読もうかと本棚を見回す時の楽しさ、このワクワク感はたまりません。
狭くて小さな本屋さんだからこそ、何か特別な本に出会える様な気がするのです。
今回は歴史小説に挑戦しようかと思って何冊かの本を手に取ってみたのですが、
どうもこれというのがありません。
ふと後ろ側の本棚に行った時、ある女性の顔が目につき
釘付けになってしまいました。陰影のはっきりとした黒白の写真、
鋭く強い眼差しの美しい女性の表情にすっかり魅せられてしまいました。
「ココ・シャネルの言葉〜〜〜退屈よりも大失敗を選びなさい」
以前映画で観たことがありました。
でもこんなに厳しい表情をしていたとは、
想像と違っていました。
迷いもなくその本を求め、そのあとは時間があるたびに読みふけりました。
「かけがえのない人間であるためには、人と違っていなければならない。」
「表以上に裏が大切。本当の贅沢は、裏にある。」
「とにかく私はスタッフの2倍働いた。」
…………..。
考えさせられる深い言葉がたくさん。
イギリスの文学者バーナード・ショーが
「20世紀最大の女はキュリー夫人とシャネルである。」と言ったそうです。
ココ・シャネルの人となり、信念、情熱、自信から学ぶことははかりしれません。
自分を見つめ直していきたいと思います。