24日日曜日、私たちは「人工内耳 かたつむり記念講演会」で
演奏の機会をいただきました。
お子さんから大人まで、たくさんの方のお耳元近くで演奏をさせていただきました。
人工内耳を装用していらっしゃる方から
「昔聞こえていた頃の音楽を思い出した。」
「ヴァイオリンが聞けて手術をしてよかった」等とご感想をいただき、
大平まゆみさんのCDをご購入くださった方もいらっしゃいました。
お話の様子や反応からも、はじめは装用者の方とはわからなかったほどです。
最後には、お子さんたちからたくさんのお花をいただきました★
(とっても嬉しかったです!!)
皆さんは、人工内耳についてご存知でしたでしょうか?
私は、「聴く」に関するお仕事をさせていただいているのに、
ほとんど知りませんでした。
私が個人的に調べ、感じた内容ではありますが、
『人工内耳』は、補聴器では音を聴くことが困難な重度難聴者にとって、
唯一聴覚を取り戻す最先端の人工臓器のことだそうです。
(人工内耳は、手術をしただけでは聞こえるようにならず、適切なリハビリを行うことで、聞こえるようになるそうです。)
音のない世界から、音のある世界へ。
素晴らしい研究の結果、人工内耳を装用し、演奏を聴いてくださり、
そして感動してくださり、感想をいただけたこと。奇跡みたいに思いました。
今回は演奏の前に、札幌医科大学耳鼻咽頭科 氷見 徹夫教授のお話がありました。
そもそも、人間の聴覚には、単に音を感ずる働きだけではなく、
その時に必要と思われる音のみを選択して聞き取る力が備わっているそうです。
第一の神経細胞は、聞こえてきた音をすべて、あるがままに伝える細胞
第二の神経細胞は、今までに聞いてきた音や言葉の記憶照らし合わせて、
もしその音を「聞きたくない」と判断した時に、「聞こえていない」と感ずる信号を大脳に送っているそうです。
人間のからだは、本当に不思議ですね。
大平まゆみさんの演奏が、心に届く瞬間に立ち会えた気がしました。
このような機会をくださったみなさま。本当にありがとうございました。
また、どこかで、みなさまにお会いできますように。
スタッフ 奥田萌